白石市議会 2018-12-19
平成30年第433回定例会(第5号) 本文 開催日:2018-12-19
16
◯山田裕一市長 おはようございます。
第81
号議案・
白石市議会の
議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する
条例の一部を改正する
条例案及び第82
号議案・
白石市
特別職の職員の給与に関する
条例の一部を改正する
条例案の2
議案は、
民間給与との格差を埋めるため、
人事院勧告に基づく
国家公務員の
給与改定及び
特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律に準拠し、それぞれの
条例で定める
期末手当の
引き上げについて、
条例の一部を改正いたそうとするものであります。
第83
号議案は、
白石市職員の給与に関する
条例の一部を改正する
条例案でございます。
本案は、
民間給与との格差を埋めるため
人事院勧告に基づく
国家公務員の
給与改定のうち、
民間給与との比較による
給与改定等に係る部分において、同
給与制度改正に準拠し、本
条例で定める給料及び
勤勉手当の
引き上げなどについて、
条例の一部を改正いたそうとするものであります。
よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
17
◯志村新一郎議長 以上で
提案理由の説明は終わりました。
最初に、第81
号議案・
白石市議会の
議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する
条例の一部を改正する
条例についての
質疑に入ります。
質疑ありませんか。3番
伊藤勝美議員。
18 ◯3番(
伊藤勝美議員) この第81
号議案といいますか、
人事院勧告ということでございますが、勧告が……
19
◯志村新一郎議長 伊藤議員、マイクを近づけて。
20 ◯3番(
伊藤勝美議員)
人事院勧告の件でございますが、
閣議決定が11月6日と、そして
法案成立が
平成30年11月28日ということで、
追加議案ということで出ておりますが、
定例会初日の
議案になぜ出てこなかったのか、その辺のいきさつをお伺いしたいと思います。
21
◯志村新一郎議長 菊地副市長。
〔
菊地正昭副
市長登壇〕
22
◯菊地正昭副市長
伊藤議員から日程のお話でございます。
今お話しのように、
人事院勧告が出たのがことしの8月10日、そしてこの
法案が成立したのが11月28日ということでございましたので、当然に
定例会初日には間に合わなかったということで、今回
追加提案をさせていただいたということでございます。よろしくお願いします。
23
◯志村新一郎議長 ほかに
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
24
◯志村新一郎議長 質疑がないようですので、次に第82
号議案・
白石市
特別職の職員の給与に関する
条例の一部を改正する
条例についての
質疑に入ります。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
25
◯志村新一郎議長 質疑がないようですので、次に第83
号議案・
白石市職員の給与に関する
条例の一部を改正する
条例についての
質疑に入ります。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
26
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、
質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております第81
号議案から第83
号議案については、
会議規則第36条第3項の規定により
委員会付託を省略し、採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
27
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時17分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時20分開議
28
◯志村新一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
討論の通告がありますので、発言を許します。
3番
伊藤勝美議員。
〔3番
伊藤勝美議員登壇〕
29 ◯3番(
伊藤勝美議員) おはようございます。
第81
号議案・
白石市議会の
議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する
条例の一部を改正する
条例に反対の立場で討論いたします。
理由は、本年10月からの
下水道料金の
引き上げ、
各種使用料・手数料の
引き上げがなされている中で、今回、
人事院勧告とはいえ、
市議会議員の
期末手当を
引き上げることに市民の理解を得ることは難しいと考えます。よって、第81
号議案・
白石市議会の
議員の
議員報酬及び
費用弁償等に関する
条例の一部を改正する
条例に反対といたします。
議員各位のご賛同を賜りますようお願い申し上げます。
30
◯志村新一郎議長 以上で通告による討論は終わりました。よって、討論を終わります。
採決に入ります。ただいま議題となっております第81
号議案から第83
号議案の計3
議案のうち、第81
号議案についてはご異議がありますので、これを分離して起立により採決いたします。
最初に、第82
号議案及び第83
号議案については、
原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
31
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、第82
号議案及び第83
号議案については
原案のとおり可決されました。
次に、第81
号議案について採決いたします。
第81
号議案についてご異議がありますので、賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
32
◯志村新一郎議長 起立多数であります。よって、第81
号議案は
原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日程第5 第84
号議案
33
◯志村新一郎議長 日程第5、第84
号議案・
平成30年度
白石市
一般会計補正予算(第5号)の
議案を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
山田市長。
〔
山田裕一市長登壇〕
34
◯山田裕一市長 第84
号議案は、
平成30年度
白石市
一般会計補正予算(第5号)でございます。
第1表歳入歳出予算補正でございますが、既定の歳入歳出予算にそれぞれ1,400万円を追加し、予算の総額を153億6,642万7,000円にいたそうとするものであります。
補正の主な内容は、
人事院勧告に準拠した
給与改定に係る人件費及びふるさと納税寄附金に対する返礼品送付等の支援業務に係る委託料を計上いたしております。
歳出予算に充当する財源といたしましては、寄附金を増額する一方、繰入金を減額して措置いたそうとするものであります。
以上で
提案理由の説明を終わりますが、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
35
◯志村新一郎議長 第84
号議案・
平成30年度
白石市
一般会計補正予算(第5号)の
質疑に入ります。
質疑ありませんか。13番菊地忠久
議員。
36 ◯13番(菊地忠久
議員) おはようございます。
予算に関する説明書、6ページ、7ページということで、2款1項9目ふるさと納税推進費に関してお伺いをいたします。
ふるさと納税寄附金に対する返礼品送付等の支援業務に係る委託料を計上したということでございますけれども、本年度のこれまでの現在の本市におけるふるさと納税の状況についてお伺いをいたします。
37
◯志村新一郎議長 日下地方創生対策室長。
〔日下忠績地方創生対策室長登壇〕
38 ◯日下忠績地方創生対策室長 おはようございます。
私のほうからただいまの
質疑にお答えをいたします。
平成30年度のふるさと納税寄附金の受け入れ状況でございますが、12月10日現在でございますが、受け入れ件数が2,627件、寄附金額にいたしまして3,268万4,000円でございました。
39
◯志村新一郎議長 13番菊地忠久
議員。
40 ◯13番(菊地忠久
議員) 今現在2,627件、金額にすると約3,200万円ということで、これは前年から比べると非常に大幅に、倍以上ふえている、非常に
白石市にとってもいいことだと、ありがたいことだと思っておりますけれども、ことしこれだけ急激にふるさと納税の寄附額がふえた理由というのはどの辺をお考えになっているか、お伺いいたします。
41
◯志村新一郎議長 日下地方創生対策室長。
〔日下忠績地方創生対策室長登壇〕
42 ◯日下忠績地方創生対策室長 お答えをいたします。
収入増の見込みとなった要因についてでございますが、ふるさと納税寄附金に対する全国的な関心、寄附金額の増加傾向もございますが、多くの皆様に
白石市のまちづくりについてご賛同をいただき、市内取り扱い事業者のほうから魅力ある返礼品を提供いただいているということが、収入増の要因であると考えております。
また、市では本年度、インターネットやスマートフォンなどから簡単に申し込みができ、カード決済もできる取り扱いサイトとの契約を2つから5つに拡充し、さらに寄附金の金額帯を1万円から12万円まで12コースに設定、それからふるさと納税専門誌「ふるさと納税ニッポン!」という雑誌があるんですが、そちらへの記事掲載など積極的な収入増対策も行っているところでございます。
43
◯志村新一郎議長 13番菊地忠久
議員。
44 ◯13番(菊地忠久
議員) このふるさと納税に対しては、本年度の当初予算でも予算組みを大きくして、拡充に努めて、そしてそれが今、結果にあらわれているということで非常によかったと思ってはおります。
そこで、魅力ある返礼品もふえた理由だとおっしゃいましたけれども、現在の
白石市おいて特に人気のある商品というのはどういったものが挙げられるか、お答えをお願いいたします。
45
◯志村新一郎議長 日下地方創生対策室長。
〔日下忠績地方創生対策室長登壇〕
46 ◯日下忠績地方創生対策室長 お答えをいたします。
昨年と比較いたしまして、ほぼ全ての品目がふえているという状況ではございますが、特に大きな伸びをあらわしているのが菓子・ケーキ類でございます。菓子・ケーキ類でおよそ51%ぐらいの寄附金額をいただいておるということでございます。
47
◯志村新一郎議長 13番菊地忠久
議員。
48 ◯13番(菊地忠久
議員) 菓子・ケーキ類ということで、返礼品を購入するに当たっても地元の業者ということで、こちら
白石市にとって経済を回す上でこの制度は非常に有利ですので、これからもぜひふやすように頑張っていただきたいんですけれども、ただ、近隣の他の市町と比較すると、例えば亘理町ですと2017年で2,500万円、蔵王町で7,500万円、柴田町では1億9,000万円ぐらいふるさと納税を集めていますので、本市もそれに比べると、昨年の亘理町よりは現在もう
白石市は超えましたけれども、比較すると少ない部分もあるので、これから頑張って取り組んでいただきたいと思いまして、
質疑を終わります。
49
◯志村新一郎議長 ほかに
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
50
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、
質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております第84
号議案については、
会議規則第36条第3項の規定により
委員会付託を省略し、採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
51
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時31分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時32分開議
52
◯志村新一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
採決に入ります。ただいま議題となっております第84
号議案については、
原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
53
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、第84
号議案については
原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日程第6 議提第2号
54
◯志村新一郎議長 日程第6、議提第2号・最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。3番
伊藤勝美議員。
〔3番
伊藤勝美議員登壇〕
55 ◯3番(
伊藤勝美議員) それでは、早速、議提第2号・最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書についての
提案理由を述べさせていただきます。
今や雇用労働者の約4割の2,000万人が非正規雇用、そのうち年収200万円以下の「ワーキング・プア」は1,000万人を超えている状態であり、安心して暮らせない、結婚できない、子供を産めない状況などが助長され、地域経済の落ち込みにも影響を及ぼしております。
先般、最低賃金にかかわって、景気状況に配慮しつつ、2020年までに全国平均1,000円を目指すという政労使、つまり政府・労働者・使用者の雇用戦略対話合意が成立しております。最低賃金1,000円は中小企業には支払いが困難との意見もあり、さらに中小企業が倒産してしまうなどの声が大きく出たりしております。しかし、そのようなことがないように、あわせて中小企業への支援策をとられていることが、欧州など先進諸国の最低賃金制度の例であります。
こうした政策から学んで、中小零細企業への支援策を拡充しながら、最低賃金を
引き上げる必要があると考えます。
以上のことから、労働者の生活と中小零細企業の経営を健全に発展させ、誰もが安心して暮らせる社会をつくり、地域循環型の経済を実現させるために必要な手だてを講じることを求めるものであります。
以上が
提案理由です。終わります。
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議提第2号
最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書
上記
議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び
白石市議会会議規則第13条の規定により提出します。
平成30年12月19日
提出者
白石市議会議員 伊 藤 勝 美
賛成者 白石市議会議員 沼 倉 啓 介
〃 〃 平 間 知 一
〃 〃 澁 谷 政 義
〃 〃 山 谷 清
〃 〃 大 野 栄 光
〃 〃 保 科 善一郎
〃 〃 佐 藤 龍 彦
白石市議会議長 志 村
新一郎 殿
最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書
今や雇用労働者の約4割の2,000万人が非正規雇用、そのうち、年収200万円以下の「ワーキング・プア」は1,000万人を超えている状態です。世界に例を見ない賃金の低下が、消費の低迷、生産の縮小、雇用破壊と企業の経営危機を招く悪循環を生み出しています。政府が「賃上げによる経済好循環」を目指すとする政策は歓迎すべきものと考えます。
今の地域別最低賃金は、東京で985円、宮城県は798円、最も低い地方では737円にすぎません。世界各国の制度と比較すると、日本の最低賃金は低水準に加え、地域格差がある点で得意な状態となっています。先進諸国のグローバル・スタンダードに近づけるため、最低賃金の地域間格差の是正・全国一律への改正と金額の大幅な
引き上げが必要です。
最低賃金に関わって、2010年に「できる限りに早期に全国最低800円を確保し、景気状況に配慮しつつ、2020年までに全国平均1,000円を目指す」とした政労使「雇用戦略対話合意」が成立しております。最低賃金1,000円は、中小企業には支払いが困難との意見もありますが、欧州の先進諸国の最低賃金は、購買力平価換算で時間額1,000円以上、月額約20万円が普通です。この水準の最低賃金で労働者の生活と労働力の質、消費購買力を確保しつつ、地域経済と中小企業を支える経済を成り立たせています。
中小零細企業への支援策を拡充しながら、最低賃金を
引き上げる必要があると考えます。生活できる水準の最低賃金を確立し、それを基軸として生活保護基準、年金、農民の自家労賃、下請け単価、家内工賃、税金の課税最低限度等を整備すれば、誰もが安心して暮らせる社会をつくり、不況に強い社会を実現できると考えます。
以上の趣旨により、下記の項目の早期実現を求め、国に要望します。
記
1.全国一律最低賃金制度の確立等、地域間格差を縮小させるための施策を進めること。
2.中小企業への支援策を拡充すること。中小企業負担を軽減するための直接支援として、中小企業とそこで働く労働者の社会保険料負担の引き下げを実現すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成30年12月19日
宮城県
白石市議会
内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿
厚生労働大臣 根 本 匠 殿
経済産業大臣 世 耕 弘 成 殿
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56
◯志村新一郎議長 以上で
提案理由の説明は終わりました。
これより
質疑に入ります。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
57
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、議提第2号の
質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議提第2号については、
会議規則第36条第3項の規定により
委員会付託を省略し、採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
58
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時35分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時35分開議
59
◯志村新一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
採決に入ります。ただいま議題となっております本案については、
原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
60
◯志村新一郎議長 ただいま議題となっております議提第2号についてはご異議がありますので、起立により採決いたします。
本案について、
原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
61
◯志村新一郎議長 起立少数であります。よって、議提第2号は否決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日程第7 議提第3号
62
◯志村新一郎議長 日程第7、議提第3号・被災者生活再建支援制度の抜本的拡充を求める意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。3番
伊藤勝美議員。
〔3番
伊藤勝美議員登壇〕
63 ◯3番(
伊藤勝美議員) 議提第3号・被災者生活再建支援制度の抜本的拡充を求める意見書についての
提案理由を述べさせていただきたいと思います。
2011年3月の東日本大震災のみならず、毎年のように異常気象等による災害が相次ぎ、被災者の生活と生業の再建は道半ばであります。
被災者の最大の願いは、一日でも早く安心できる住まいや生活空間を得て、日常の暮らしを取り戻すことであります。住宅の再建は一人一人の被災者の生活再建のかなめであるとともに、地域全体の復興を左右する重要な課題であります。
住宅再建への支援は、地域への定住を促進し、人口流出を防ぎ、地域の活力やコミュニティを保つために不可欠な公共性のある施策であると考えます。
現在、全壊家屋の再建には最大300万円が支給されておりますが、建築資材や人件費等の高騰が住宅再建や住宅確保をさらに困難にしております。500万円の増額は急務と考えます。
それから、自然災害による全半壊の住宅被害はもとより、一部損壊の認定を受けた圧倒多数の被災者からも支援法の適用を求める悲鳴が上がっております。
したがって、地球温暖化も影響した異常気象が発生し、地震の活動期に入っている日本においては、大規模な自然災害が全国どこでも起きる可能性があります。
以上のことから、被災者生活再建支援法を初めとした被災者への支援制度の抜本的な見直しや拡充を求めるものであります。
以上が
提案理由でございます。終わります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
議提第3号
被災者生活再建支援制度の抜本的拡充を求める意見書
上記
議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び
白石市議会会議規則第13条の規定により提出します。
平成30年12月19日
提出者
白石市議会議員 伊 藤 勝 美
賛成者 白石市議会議員 沼 倉 啓 介
〃 〃 平 間 知 一
〃 〃 澁 谷 政 義
〃 〃 山 谷 清
〃 〃 大 野 栄 光
〃 〃 保 科 善一郎
〃 〃 佐 藤 龍 彦
白石市議会議長 志 村
新一郎 殿
被災者生活再建支援制度の抜本的拡充を求める意見書
2011年3月の東日本大震災では、把握されている限り少なくとも今なお約5万7千人(2018年9月現在)の被災者が応急仮設やみなし仮設住宅等での生活を余儀なくされており、被災者の生活と生業の再建は道半ばであります。この間にも、今年の西日本豪雨を初め、毎年のように台風や集中豪雨によって多くの人命が犠牲になり、全半壊などの住宅被害が頻発しております。また、2016年4月の熊本地震や2018年9月の北海道胆振東部地震など激震による災害も発生しております。
被災者の最大の願いは、一日でも早く安心できる住まいや生活空間を得て、日常の暮らしを取り戻すことです。住宅の再建は、一人一人の被災者の生活再建の要であるとともに、地域全体の復興を左右する重大な課題であります。また、住宅再建への支援は、地域への定住を促し、人口流出を防ぎ、地域の活力やコミュニティを保つために不可欠な公共性のある施策です。
被災者生活再建支援法(以下、「支援法」という。)が施行されて20年。この間、2度の改正が行われましたが、2007年度の改正の際の「4年後に制度の拡充に向けて見直す」との付帯決議はいまだに実現しておりません。現在、全壊家屋の再建には最大300万円が支給されていますが、建築資材や人件費等の高騰が自宅再建や住宅確保をさらに困難にしており、500万円への増額は急務です。
自然災害による全半壊の住宅被害はもとより、一部損壊の認定を受けた圧倒多数の被災者からも「支援法」の適用を求める悲鳴があがっております。憲法第25条の生存権や第13条の幸福追求権に基づき、全ての被災者の住宅再建を支え、従来の生活と生業を取り戻すために国による支援が不可欠です。
地球温暖化も影響した異常気象が発生し、地震の活動期に入っている日本では、大規模な自然災害が全国どこでも起きる可能性があります。よって、「支援法」を初めとした被災者への支援制度を速やかに見直し、下記の事項を実現するよう国に要望します。
記
1.被災者生活再建支援法にもとづく支援金の最高額を、少なくとも500万円に
引き上げること。
2.支援金の支給について、半壊や一部損壊を対象に含めるなど支給対象を拡大すること。また、小規模な自然災害にも支給できるよう適用条件を大幅に緩和すること。
3.当該支援金の財源について、国の負担割合を
引き上げること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成30年12月19日
宮城県
白石市議会
内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿
財 務 大 臣 麻 生 太 郎 殿
内閣府特命
担当大臣(防災) 山 本 順 三 殿
復 興 大 臣 渡 辺 博 道 殿
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64
◯志村新一郎議長 以上で
提案理由の説明は終わりました。
これより
質疑に入ります。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
65
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、議提第3号の
質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議提第3号については、
会議規則第36条第3項の規定により
委員会付託を省略し、採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
66
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時40分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時40分開議
67
◯志村新一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
採決に入ります。ただいま議題となっております本案については、
原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
68
◯志村新一郎議長 ただいま議題となっております議提第3号についてはご異議がありますので、起立によって採決いたします。
本案について、
原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
69
◯志村新一郎議長 起立多数であります。よって、議提第3号は
原案のとおり可決されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日程第8 議提第4号
70
◯志村新一郎議長 日程第8、議提第4号・安全・安心の医療・介護の実現と夜勤交替制労働の改善を求める意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。3番
伊藤勝美議員。
〔3番
伊藤勝美議員登壇〕
71 ◯3番(
伊藤勝美議員) 議提第4号・安全・安心の医療・介護の実現と夜勤交替制労働の改善を求める意見書についての
提案理由を述べます。
医療や介護現場での人手不足は、いまだに深刻な状態にあります。人手不足により一人一人の過重労働が進み、過酷な夜勤や長時間労働などが解消されずに、医師や看護師の過労死を引き起こす事態が続いております。
厚生労働省も、医療職場や介護職場の勤務環境改善の必要性を明らかにし、手だてを講じてはおりますが、具体的な労働環境の改善には至っておりません。
安全・安心の医療・介護を実現するためにも、医師・看護師・介護職員の大幅増員、夜勤改善を図る対策を講じられるよう求めるものであります。
以上が
提案理由でございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
議提第4号
安全・安心の医療・介護の実現と夜勤交替制労働の改善を求める意見書
上記
議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び
白石市議会会議規則第13条の規定により提出します。
平成30年12月19日
提出者
白石市議会議員 伊 藤 勝 美
賛成者 白石市議会議員 沼 倉 啓 介
〃 〃 平 間 知 一
〃 〃 澁 谷 政 義
〃 〃 山 谷 清
〃 〃 大 野 栄 光
〃 〃 保 科 善一郎
〃 〃 佐 藤 龍 彦
白石市議会議長 志 村
新一郎 殿
安全・安心の医療・介護の実現と夜勤交替制労働の改善を求める意見書
医療や介護現場での人手不足はいまだに深刻な状態にあります。人手不足により一人一人の過重労働が進み、過酷な夜勤や長時間労働などが解消されずに、医師や看護師の過労死を引き起こす事態が続いています。厚生労働省も、医療職場や介護職場の勤務環境改善の必要性を明らかにし、手立てを講じてはいますが、具体的な労働環境の改善には至っていません。
看護師の夜勤実態調査(2017年日本医労連調査、看護職員104,672人分)では、2交替勤務のうち16時間以上の長時間夜勤の割合は43.1%、勤務と勤務の間隔が極端に短い8時間未満の割合が49.0%でした。このような過酷な夜勤実態も背景に、慢性疲労を抱えている看護師は71.7%、健康不安の訴えが67.5%、74.9%の看護師が仕事を辞めたいと思いながら働いている(日本医労連2017年看護職員の労働実態調査、33,402人分)状態であり、問題の根底には慢性的な人手不足があります。また介護現場では長時間夜勤の割合はさらに高く、小規模施設では1人体制の夜勤が恒常的に行われています。
労働時間規制を含めた実効ある対策は、猶予できない喫緊の課題です。2007年に国会で採択された請願内容(夜間は患者10人に1人以上、昼間は患者4人に1人以上など看護職員配置基準の抜本改善、夜勤の月8日以内の規制など)の早期実施を行い、そのために必要な人員の確保を国の責任で実行されることを強く求めます。そして国民誰もが安心して医療・介護を利用できるよう、保険料や一部負担金の負担軽減が必要です。
安全・安心の医療・介護を実現するためにも、医師・看護師、介護職員の大幅増員・夜勤改善を図る対策を講じられるよう、下記の事項について国、宮城県に要望します。
記
1.医師・看護師・医療技術職・介護職などの夜勤交替制労働における労働環境を改善すること。
1) 1日且つ1勤務の労働時間8時間以内を基本に、労働時間の上限規制や勤務間のインターバル確保、夜勤回数の制限など、労働環境改善のための規制を設けること。
2) 夜勤交替制労働者の週労働時間を短縮すること。
3) 介護施設や有床診療所などで行われている「1人夜勤体制」をなくし、複数夜勤体制とすること。
2.安全・安心の医療・介護を実現するため、医師・看護師・医療技術職・介護職を増員すること。
3.患者・利用者の負担軽減をはかること。
4.費用削減を目的とした病床削減は行わず、地域医療に必要な病床機能を確保すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成30年12月19日
宮城県
白石市議会
内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿
厚生労働大臣 根 本 匠 殿
財 務 大 臣 麻 生 太 郎 殿
文部科学大臣 柴 山 昌 彦 殿
総 務 大 臣 石 田 真 敏 殿
宮城県知事 村 井 嘉 浩 殿
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72
◯志村新一郎議長 以上で
提案理由の説明は終わりました。
これより
質疑に入ります。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
73
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、議提第4号の
質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議提第4号については、
会議規則第36条第3項の規定により
委員会付託を省略し、採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
74
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時43分休憩
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午前10時43分開議
75
◯志村新一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
採決に入ります。ただいま議題となっております本案については、
原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
76
◯志村新一郎議長 ただいま議題となっております議提第4号についてはご異議がありますので、起立により採決いたします。
議提第4号について、
原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
77
◯志村新一郎議長 起立多数であります。よって、議提第4号は
原案のとおり可決されました。
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日程第9 議提第5号
78
◯志村新一郎議長 日程第9、議提第5号・看護師の全国を適用地域とした特定最賃の新設を求める意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。3番
伊藤勝美議員。
〔3番
伊藤勝美議員登壇〕
79 ◯3番(
伊藤勝美議員) 議提第5号・看護師の全国を適用地域とした特定最賃の新設を求める意見書についての
提案理由を述べます。
日本医労連が実施した2017年介護職員の労働実態調査、全国の看護職員3万3,000人の集計では、慢性疲労が約7割、健康不安の訴えも約7割、3人に1人が切迫流産で、流産も1割に達するなど、人手不足の中での過酷な勤務実態が浮き彫りとなりました。
医療施設等の安全・安心な職員体制や医療・看護現場で働く労働者の処遇の確保は国の責任で行われるべきです。
このような観点から、看護師の賃金底上げなど、処遇の改善、人材確保と体制強化を実現するため、看護師の賃金底上げを図り、安全・安心の医療・介護体制を確保するために看護師の全国を適用対象とした最低賃金を新設することを求めるものでございます。
以上が
提案理由でございます。終わります。
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議提第5号
看護師の全国を適用地域とした特定最賃の新設を求める意見書
上記
議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び
白石市議会会議規則第13条の規定により提出します。
平成30年12月19日
提出者
白石市議会議員 伊 藤 勝 美
賛成者 白石市議会議員 沼 倉 啓 介
〃 〃 平 間 知 一
〃 〃 澁 谷 政 義
〃 〃 山 谷 清
〃 〃 大 野 栄 光
〃 〃 保 科 善一郎
〃 〃 佐 藤 龍 彦
白石市議会議長 志 村
新一郎 殿
看護師の全国を適用地域とした特定最賃の新設を求める意見書
高齢化が進む中で、厚生労働省は、2025年に向けた看護職員の推計と確保策の中で、看護職員の必要数は200万人と試算しました。しかし医療・看護の現場では、引き続き厳しい労働環境と低賃金のもと、看護師の定着が進まず、高い離職率の中、慢性的な人員不足が続いています。日本医労連が実施した「2017年看護職員の労働実態調査」(全国の看護職員3万3千人の集計)では、慢性疲労が約7割、健康不安の訴えも約7割、3人に1人が切迫流産で、流産も1割に達するなど、人手不足の中で過酷な勤務実態が浮き彫りとなりました。このような勤務環境で働く看護師は、仕事を辞めたいと感じながら働いている割合が75.2%にも達し、辞めたい理由の第1位は「人手不足で仕事がきつい」47.7%、次いで「賃金が安い」36.6%と言う結果となっています。「低賃金・過重労働」の実態は依然として改善されておらず、このことが人員不足を深刻化させ、患者・利用者の安全や看護の質にも影響を及ぼしかねない事態になっています。
全産業平均よりも低い看護師の賃金水準の原因のひとつには、同じライセンスでありながら働く地域によって初任給の格差が月額8万円にも及ぶ地域間格差が指摘できます。本来、公定価格である診療報酬で看護師の労働に関する評価が公正にされるべきですが、地域間格差が大きすぎて看護師の賃金水準が引き上がらず、看護師の地域遍在や離職者増を引き起こしています。医療施設等の安全・安心な職員体制や医療・看護現場で働く労働者の処遇の確保は国の責任で行われるべきです。このような観点から、看護師の賃金底上げなど処遇の改善、人材確保と体制強化を実現するため、下記の事項について国、宮城県に要望します。
記
1.看護師の賃金の底上げを図り、安全・安心の医療・看護体制を確保するために、全国を適用対象とした看護師の最低賃金(「特定最低賃金」)を新設すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成30年12月19日
宮城県
白石市議会
内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿
厚生労働大臣 根 本 匠 殿
財 務 大 臣 麻 生 太 郎 殿
宮城県知事 村 井 嘉 浩 殿
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80
◯志村新一郎議長 以上で
提案理由の説明は終わりました。
これより
質疑に入ります。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
81
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、議提第5号の
質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議提第5号については、
会議規則第36条第3項の規定により
委員会付託を省略し、採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
82
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時47分休憩
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午前10時47分開議
83
◯志村新一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
採決に入ります。ただいま議題となっております本案については、
原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
84
◯志村新一郎議長 ただいま議題となっております議提第5号についてはご異議がありますので、起立により採決いたします。
議提第5号について、
原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
85
◯志村新一郎議長 起立少数であります。よって、議提第5号は否決されました。
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日程第10 議提第6号
86
◯志村新一郎議長 日程第10、議提第6号・介護従事者の勤務環境及び処遇改善を求める意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。3番
伊藤勝美議員。
〔3番
伊藤勝美議員登壇〕
87 ◯3番(
伊藤勝美議員) 議提第6号・介護従事者の勤務環境及び処遇改善を求める意見書についての
提案理由を述べます。
現在、超高齢化を迎える中で、介護の人材確保、離職防止対策は喫緊の課題となっております。
これまで政府は、数次にわたって人材確保対策として処遇改善を実施してきました。しかし、
平成29年度介護従事者処遇状況等調査では、給与表の改定を行った事業所は2割にとどまっており、現行の処遇改善策だけでは介護従事者全体の賃金水準を
引き上げる効果は不十分となっていることが結果となってあらわれております。実効性のある介護の人材確保、離職防止対策を確立するためには、介護従事者の勤務環境と処遇の両方の抜本的な改善が必要不可欠であり、また、実現するためには介護報酬の
引き上げが欠かせません。
同時に、報酬の
引き上げに伴う負担を自治体や被保険者に負わせないことも重要になります。介護制度の真の持続性を確保するためにも、介護従事者の勤務環境及び処遇改善を求めるものでございます。
以上が
提案理由でございます。終わります。
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議提第6号
介護従事者の勤務環境及び処遇改善を求める意見書
上記
議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び
白石市議会会議規則第13条の規定により提出します。
平成30年12月19日
提出者
白石市議会議員 伊 藤 勝 美
賛成者 白石市議会議員 沼 倉 啓 介
〃 〃 平 間 知 一
〃 〃 澁 谷 政 義
〃 〃 山 谷 清
〃 〃 大 野 栄 光
〃 〃 保 科 善一郎
〃 〃 佐 藤 龍 彦
白石市議会議長 志 村
新一郎 殿
介護従事者の勤務環境及び処遇改善を求める意見書
超高齢化を迎える中で、介護の人材確保・離職防止対策は喫緊の課題となっています。2018年5月に厚生労働省が発表した「第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について」によれば、介護人材の需給ギャップは2025年度末には約34万人に及んでいます。また、供給見込みは、2015年に同省が実施した「2025年に向けた介護人材にかかる需給推計について」よりも4万人も減っており、介護人材の供給(人材確保)が推計通りに進んでいないということが読み取れます。介護人材の不足は、地域の介護施策にも深刻な影響を与えるため、自治体としても看過できない問題となっています。
これまで、政府は数次にわたって人材確保対策として処遇改善を実施してきました。しかし、
平成29年度介護従事者処遇状況等調査では、「給与表の改定」を行った事業所は2割にとどまっており、現行の処遇改善策だけでは介護従事者全体の賃金水準を
引き上げる効果は不十分となっていることが結果となって表れています。また、2007年8月に改定された「社会福祉事業に従事する者の確保を図るための措置に関する基本的な指針(福祉人材確保指針)」でも指摘されているように、介護労働者の人材確保・離職防止を進めていく上で「労働環境の整備」が重要です。指針では、介護従事者の労働負担を考慮する観点から「職員配置のあり方にかかる基準等」について検討を行うことを国(政府)自身に求めています。実際の介護現場では、法律(条令)で定められた人員基準を大幅に上回る人員配置をしているという状況があるにも関わらず、本格的に職員配置のあり方について議論された経過はありません。
実効性のある介護の人材確保・離職防止対策を確立するためには、介護従事者の勤務環境と処遇の両方の抜本的な改善が必要不可欠です。また、それを実現するためには介護報酬の
引き上げが欠かせません。同時に報酬の
引き上げに伴う負担を自治体や被保険者に負わせないことも重要になります。介護労働者の勤務環境及び処遇の改善を図り、介護制度の真の持続性を確保するために、下記の事項について国、宮城県に要望します。
記
1.介護現場で働く全ての労働者の処遇改善策を講じること。その際、賃金水準
引き上げの実効性を確保するために「ベースアップ」を要件とすること。処遇改善の費用は国費で賄うこと。
2.介護保険施設の介護職員及び看護職員の人員配置に関する基準省令について、現行の「利用者3人に対して1人以上」を実態に合わせて「利用者2人に対して1人以上」に
引き上げること。夜間の人員配置要件を改善し、一人夜勤は解消すること。
3.上記の項目の保障するため、介護報酬の
引き上げを行うこと。同時に、保険料負担・自治体負担を軽減するために、介護保険財政における国の負担割合を大幅に
引き上げること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成30年12月19日
宮城県
白石市議会
内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿
厚生労働大臣 根 本 匠 殿
財 務 大 臣 麻 生 太 郎 殿
宮城県知事 村 井 嘉 浩 殿
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88
◯志村新一郎議長 以上で
提案理由の説明は終わりました。
これより
質疑に入ります。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
89
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、議提第6号の
質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議提第6号については、
会議規則第36条第3項の規定により
委員会付託を省略し、採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
90
◯志村新一郎議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については
委員会付託を省略することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
午前10時51分休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午前10時51分開議
91
◯志村新一郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより討論に入ります。
討論の通告がありませんので、討論なしと認めます。
採決に入ります。ただいま議題となっております本案については、
原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
92
◯志村新一郎議長 ただいま議題となっております議提第6号についてはご異議がありますので、起立により採決いたします。
本案について、
原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
93
◯志村新一郎議長 起立少数であります。よって、議提第6号は否決されました。
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日程第11 議提第7号
94
◯志村新一郎議長 日程第11、議提第7号・介護従事者の全国を適用地域とした特定最賃の新設を求める意見書を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。3番
伊藤勝美議員。
〔3番
伊藤勝美議員登壇〕
95 ◯3番(
伊藤勝美議員) 議提第7号・介護従事者の全国を適用地域とした特定最低賃金の新設を求める意見書についてでございます。
現在、高齢化が進む中で、介護従事者の人材確保、離職防止対策は喫緊の課題となっております。
また、介護現場の低賃金、過重労働の実態は依然として改善されておらず、このことが人員不足を深刻化させ、利用者の安全や介護の質にも影響を及ぼしかねない事態となっております。
本来、介護施設等の安全・安心な職員体制や介護現場で働く労働者の処遇の確保は国の責任で行われるべきだと考えます。しかし現実には、職員体制の充実は事業所の努力に委ねられ、処遇改善も利用者・国民の負担に依拠し、さらには介護報酬の引き下げによって処遇改善や体制確保を不安定にしております。
介護従事者の賃金底上げなど、処遇の改善、人材確保と体制強化を実現するため、介護従事者の全国を適用地域とした特定最低賃金の新設を求めるものでございます。
以上が
提案理由でございます。終わります。
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議提第7号
介護従事者の全国を適用地域とした特定最賃の新設を求める意見書
上記
議案を別紙のとおり地方自治法第112条及び
白石市議会会議規則第13条の規定により提出します。
平成30年12月19日
提出者
白石市議会議員 伊 藤 勝 美
賛成者 白石市議会議員 沼 倉 啓 介
〃 〃 平 間 知 一
〃 〃 澁 谷 政 義
〃 〃 山 谷 清
〃 〃 大 野 栄 光
〃 〃 保 科 善一郎
〃 〃 佐 藤 龍 彦
白石市議会議長 志 村
新一郎 殿
介護従事者の全国を適用地域とした特定賃金の新設を求める意見書
高齢化が進む中で、介護従事者の人材確保・離職防止対策は喫緊の課題となっています。全労連が実施した「介護施設に働く労働者アンケート」(2014年)では、介護施設の労働者の賃金が全産業労働者の賃金より約10万円も低くなっています。介護の仕事を「辞めたい」と考えたことがある人は57.3%にも達し、辞めたい理由は「賃金が安い」(44.7%)、「仕事が忙しすぎる」(36.9%)、「体力が続かない」(30.1%)となっています。「十分なサービスができていない」は回答者の4割近くに上り、その理由として「人員が少なく業務が過密」が約8割と群を抜いています。「低賃金・過重労働」の実態は依然として改善されておらず、このことが人員不足を深刻化させ、利用者の安全や介護の質にも影響を及ぼしかねない事態になっています。
本来、介護施設等の安全・安心な職員体制や介護現場で働く労働者の処遇の確保は国の責任で行われるべきです。しかし、現実には、職員体制の充実は事業所の努力に委ねられ、処遇改善も利用者・国民の負担に依拠し、さらには介護報酬の引き下げによって処遇改善や体制確保を不安定にしています。介護事業者の賃金底上げなど処遇の改善、人材確保と体制強化を実現するため、下記の事項について国、宮城県に要望します。
記
1.介護従事者の賃金の底上げをはかり、安全・安心の介護体制を確保するために、全国を適用対象とした介護従事者の最低賃金(「特定最低賃金」)を新設すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成30年12月19日
宮城県
白石市議会
内閣総理大臣 安 倍 晋 三 殿
厚生労働大臣 根 本 匠 殿
財 務 大 臣 麻 生 太 郎 殿
宮城県知事 村 井 嘉 浩 殿
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
96
◯志村新一郎議長 以上で
提案理由の説明は終わりました。
これより
質疑に入ります。
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
97
◯志村新一郎議長 質疑なしと認めます。よって、議提第7号の
質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議提第7号については、
会議規則第36条第3項の規定により
委員会付託を省略し、採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。